出来事

東京徘徊ツアーという物がテレビで取り上げられ考えること

東京深夜徘徊ツアーというのをネット企画してやっている人がテレビでとりあげられていました。

岩手出身の男性は東京は音や人が多くて疲れると参加理由を話していました。

深夜の都会を集まって歩くというのは悪い物ではないと感じます。

魅力的です。

喧騒に疲れた人が求めて生まれたことがよくわかります。

ただそれだけではなく人生や社会の奥底の貴重な秘密の哲学まで感じられるだけの可能性が含まれているようにすら見えます。

昔から文学で表現されてきた主題には地位を築いている作家には必ずそんな闇を凝視する部分が含まれています。

人間存在に向き合うということは闇に向き合うことなしには成し得ないという事は事実なんでしょう。

映画でも稀有な作品として評価され映画史に残って行くものにはそれが共通していると思います。

黒澤明もそうかもしれません。

ヒッチコックもそうかもしれません。

小津安二郎の東京物語では、瀬戸内で暮らす老夫婦が息子や娘を訪ねに上京し喧騒についていけずに漂泊感に寂寞を感じる風景が鮮明に描かれています。

梶井基次郎の小説には闇の絵巻という作品があります。

山道で行き暮れて真闇を歩き続けそこで心そのものが五感になったような感覚世界を描いています。

人が生きていくのに避けて通れない物の存在を感じました。